平均寿命と少子化について

 厚生労働省の発表した「2015年簡易生命表」によると、2015年の日本人の平均寿命は、男性80,79歳、女性は87,05歳と、前年に比べて男性0,29歳、女性は0,22歳上がっています。また、主な年齢の平均余命をみると、男女とも全年齢で前年を上回っています。

その他、平均寿命の男女差は6,26歳で、前年よりも0,07歳減少しています。

 

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life15/index.html

 

 また、国際比較では、日本の女性は第二位、男性は四位となっています。女性の一位は香港(87,32)で、また男性の一位も(81,24)香港でした。日本の女性は、昨年まで3年連続一位でしたが、2位に転落し、男性も3位から4位になりました。

 

 しかしながら、出生率は5年ぶりに増加しています。厚生労働省「2015年人口動態統計」によると、2015年の出生率は、100万5677人で前年の100万3539人に比較して、2138人増加しています。

 

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei15/

 

 2010年以降減少が続いていましたが、5年ぶりに増加しています。女性の出産年齢は、29歳以下の各段階で前年よりも減少していますが、30~49歳の各段階では、増加しています。雇用状況の改善や保育所の整備等の子育て支援策が少しづつ浸透してきているのかもしれません。

 

 また、2015年の合計特殊出生率(1人の女性が15~49歳までの間に産む子供の数の平均)は1,46で、前年を0,04上回りました。合計特殊出生率は、2005年の1,26を底に緩やかに回復傾向にありますが、水準は依然として低く、今後の人口減少が続く見通しは変わらないとなっています。